バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

萬里は祈祷師【第一の人生】13の章

*登場人物*・萬里⇆アンナ

      ・きよ(仮名)←萬里の実妹(現在:十数年前から行方不明)

 

L.Sは

お盆やお正月、GWは

必ず営業していたので、
休みを取るときは

日にちをズラしてもらっていた。

 

でないと、

息子と何かを楽しむ時間が持てない。

 

休みの日は萬里に戻るのです。

 

萬里の実の妹(きよ)と

夏休み明けの平日に

お互い子連れで
大分へ1泊旅行に行くことにした。

 

夏休みも終わり

平日の旅行は人も少なくて

ゆっくりできる。

 

運転は私、

色々と観光した後

ペンションへチェックインする計画。

実は大分へ向かう途中から

寒気と頭痛がし始めていた。

せっかくの旅行なので

多少は我慢して

口に出しはしなかったが、
宿泊先へ到着した頃には

吐き気がするほどの

強烈な頭痛に悪化していた。

これではせっかくの食事も

温泉も楽しめないと思ったので、
鎮痛剤を飲んで

しばらく横になり凌いだ。

 

お食事も温泉も一通り

楽しめる予定だったのに、

ハズレなのか!?

食事は冷えてるし

温泉もヌルい・・・。

 

暖まるどころか冷えすぎて

寒気が止まらない・・・。

 

夜も夢見が悪く

熟睡できないまま家路についた。

 

実はですね、

萬里の父は元カメラマン

という事もあり、

萬里もカメラが好きで

よく一眼レフで

写真を撮ったり

自分で現像したり

楽しんでいたのですよ。

 

しかし、この頃から

私が撮影するときだけ

カメラのシャッターが下りない

という現象が始まった。

とにかくどのカメラも、

一眼レフ、ポラロイド、APS

写ルンです(←時代が・・・)

 

どこに出掛けても

毎回カメラにイラつく。

なので今回も写真はほぼ残っていない。

(↑コレ、後々理由が明らかになります)

 

帰宅後は、

あまりのだるさに耐えられず

すぐに布団へ入った
熱を測ってみるとすでに38度越え。

まだ9月、

暑い時期にもかかわらず寒気が酷く
厚手の布団と毛布、

トレーナー重ね着に上着と靴下

ありったけの物で

身体を覆うが、

それでも、ガタガタ震え

まるで標高の高い

雪山にいるような寒さ
とにかく寒くてしょうがない。

 

病院へ行っても診断は「風邪」

薬もらっても、頭冷やしても

点滴射っても

熱は下がらず39度越えをキープ。

そこからは意識も遠く

視界もボンヤリして

身体は動かず

「もう40度は出てるかも・・・

このまま熱は下がらないんじゃないか?

私はもう死ぬかも知れない。」と

絶望感にも襲われた。

既に仕事を休んで5日。

お店のことは気になるけど

ちょっと無理して行ける程度でもない

検査でも何も出ないし

医者も首をかしげるばかり、

原因は分からない。

 

オーナーや女の子たちから心配(?)で

「いつになったら出てこれるのか?」

って毎日電話がかかってくる。

 

いつ出て行けんのか?

こっちが聞きたいわっ!

 

私の身体に何が起こってんの?!

 

 

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