バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第四の人生】29の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。早く仲間が欲しい〜〜〜。

・H氏→リーマン能力者(本物)あの世とこの世を同時に見る男。

・タケ→萬里の従兄弟。現代では三兄弟の三男。

 

 

萬里の指導霊さんは

黄巾の乱張角さんがいます

張角さんは『昇』の役割

次男の張宝さんは『護』の役割

三男の張梁さんは『癒』の役割

 

萬里は霊達と人の想いを

天に昇らせる役割がありまして

 

実はこの三兄弟は萬里同様

後ろにつく形で身内の同世代に

出てくると言われていました

 

萬里にはその三人に

見当がついてるんですが、

H氏が萬里に受け入れさせるのを

一苦労したように

残りの二人に受け入れさせるのも

至難の技らしい

 

護りの次男は従兄弟のタケ

癒しの三男は

また別の従兄弟の奥さんミヨ

 

タケは昔から何かが見えた

という話を萬里と

よくしていたので、

確信があった

 

それに張宝さんは

『石』を使って人々を守る

術を持っていました

 

現代のタケも石が大好きで

石辞典を持ってたり

禅宗の由緒あるお寺の僧侶から

数珠を頼まれたりするくらい

石とは関係が深いようです

 

しかも仕事で中国に

行くことが多くて

中国から石を買い付けて

きたりします

 

萬里は早く仲間が

欲しかったのもあって

一度タケにお願いして

H氏の元へ連れて行ったことがある

 

タケは最近白い龍の夢を

よく見ていて

その意味はわからないけど

多分自分を守ってくれてる

んだと思うと言っていた

 

萬里と会う約束をした日には

巫女さんの格好をした狐に

萬里ちゃんが騙される夢を見たから

萬里ちゃんは怪しい霊能者に

騙されてるかもしれないと心配して

最初から警戒しっぱなし

 

H氏はきちんとした能力者だよ

ってどんなに説明しても

自分の見た夢を信じて

終始疑いの眼差し

 

やっぱりそう簡単には

いかないもんなんだなと

がっかりしたのを覚えている

 

今タケが開花してくれたら

萬里はとっても心強いし

少しは楽になるのかも

しれないと思ってたけど

意志の強さは誰にも負けないタケ

なので、そう簡単には

口説き落とせそうに無い

 

タケに会わせたあと

H氏に確認してみた

 

萬里「タケどうでした?

私の見立ては間違って

なかったでしょ?」

 

H氏「はい、間違いないです。

驚きましたよ。

阿吽の仁王像を両脇に

連れてるようでした。

あれはかなりの鉄壁ですよ。」

 

萬里「え?!

そんなにすごいの?!」

 

H氏「とんでもなく凄いです。

あんなに護りの強い人には

初めて出会いました。

あの鉄壁を崩すのは

誰にも不可能です。」

 

萬里「そんなに?!」

 

H氏「はい、

これまで転生の度に

三人揃うことも目的と

されていました。

だけど、

毎回護りの役割だけが

揃わずにきてしまいまったんです。

外部の人に向けるべき

鉄壁の守りを

自分に作ってしまっているのです。

あの鉄壁で自分を守られたら

誰にも崩すことはできません。」

 

萬里「どうしても無理なのかな?」

 

H氏「時間がかかるし

崩せるとも言い切れません。

これまでも何があっても

護りだけが揃わなかったんですから。」

 

えぇ〜

やっと見つけた仲間なのにぃ

( ;´Д`)