バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

萬里は祈祷師【第一の人生】29の章

*登場人物*

・萬里←現在昼間の怪しい会社で事務をやってる(毎日テンション低い、体調不良に悩み中)

・武社長←萬里の働く怪しい会社の女社長(今萬里を怪しい宗教に入信させようとしている)

・幹部←某宗教団体から枝分かれした「霊○会」という団体の幹部らしきおばちゃん

・ダーリン←なんて呼び方した事ぁないが、萬里の彼氏(霊的な話に抵抗はないらしい)

 

霊○会

その団体の中でも

偉い人ぽい方に

萬里とダーリンを紹介された

 

幹部「とにかく

お経を唱えること!
そしてここに集まるみんなと

話をすることも

大切な教えを得られる事だから
通いなさいね。」

 

ん~おおよそ予想通り

何かあった時の相談に来る。

ではなく

「通う」が必須なのね。

 

幹部らしき人はいるけど

代表(教祖的な)らしき人は居ない

というか、人があちこちの部屋に

散らばってて、力関係も地位も

何もわからない

 

その後

武社長「ここに来てるから

私は仕事で成功したのよ!
実はね、以前私に悪い蛇がついてて
それもここで祓ってもらってね。

あ!ここにいる蛇は良い蛇よ!
体調も壊さなくなったし

仕事も順調になったし
ここにくれば

すべてが絶対よくなるから!

もちろん通うでしょ?」

 

蛇に良いとか

悪いとかあんの?

 

萬里「通うに当たって

何か書面書いたりとか

会費とか決まってることが

あるんですか?」

 

武社長「この前も言ったけど

毎回ここへ来た時に

お線香代として『二千円』

これが会費みたいなものね。

 

あと経文を毎日朝夕

読まないといけないから

経本の購入と

家族分の名前が入ったお札を

帰る前に買っておいて。

 

それに向かって

自宅でも線香とロウソク

あげられるように

お香立ても必要ね。

 

私はきちんとした

仏壇と仏像を自宅に置いてるけど

それは必要になればでいいから

強制ではないからね。」

 

 

これまで

霊能者と呼ばれる

何人かの人達に

接して来た

 

この頃の萬里は

霊能力を持つ!と

公言する人たちの

レベルや真偽が

なんとなく感じる程度に

分かるようになっていた

 

ガードは上がっていたはず・・・

 

それに萬里には

もう騙されないぞ!オーラも

出ていたはず

 

霊○会の中を見る限り

「この方が能力者です!!」て

感じの人はいない

 

どうにかするのは

自分自身で読むお経

ということであって

誰かが何かを施してくれる

わけではないようだ

しかしこの時は

あまりにも体調が酷く、

『ここに来れば

もしかしたら治るかも知れない・・・』
と信じてみる気になってしまった。

 

もちろん必要なものは

購入して。

 

帰りの車中

萬里「ダーリン

ねぇ、どう思った?」

 

ダー「お前がいいと思うなら

いいっちゃない?

それで体調が治るかもしれんなら

試してみるものいいかもよ。」

 

ダーリンは終始よく分からないまま

黙って付いて来てただけなので

そう細かく団体の様子は見ていなかった

 

怪しいとか怪しくないとか

それよりも萬里がどう思うか

に一任する

 

 

事務所では

『そういえば猪の臭いに加え、

生臭いニオイも・・・』
これってもしかしたら

蛇かも!?

霊〇会の時そんな話してたし

 

かと言って

萬里は生蛇のニオイを

本気で嗅いだことはないから

断定はできない

 

ニオイの原因が蛇だとしても

萬里に何かできるわけでもない

 

体調の悪さは日常的なので

藁にもすがる思いで

自宅に御札を置いて線香をあげ
真面目に毎日経文を唱えた

 

何日やっても体調は変わらない

心が足りないのか?

 

そんな中、

事務職に加え

徐々に美顔器の使い方を

教えられるようになり

話を聞きに来るお客様に

萬里がお試しエステを

してあげるという
流れに持ってかれた

 

思っていた以上に早い流れ・・・

 

ここへ連れてこられるお客様は

みんな10代後半から20代前半

中には学生さんも居る

 

明らかに世間をまだよく知らない

子供達

その子らのローンを

通すために強引な作戦を立て

何をどうしたらいいか

営業の人達は言葉巧みに

彼らをそそのかす

 

しまいにゃ、美顔器関係ない

まつげのエクステまでも

萬里にさせようとし始めた

 

眼球を傷めるかもしれない

薬剤を使う

 

しかも素人

 

そんなこと簡単にやらされても

責任問題になった時

萬里に押し付けるんじゃないの?!

萬里は事務全般をしていたため

会社の業績が

あまりよくないのも知っていた

 

霊○会の御利益も

底を尽きたのか

武社長はピリピリして

焦っているようにも見える

 

ここに長くいても

なんのメリットも感じられない

体調も日々悪くなるし耐え難く
二ヶ月ほどで辞める決心をした

 

例のごとく

これまた次の事は

何も考えてはいない・・・

 

体調を原因として

辞める意思を伝えたので

割と問題なく辞められた

 

良かった。

 

意味も理解できていないまま

ただ経文を唱えるという

無意味に感じる儀式にも

意義を感じないし
霊〇会のことはすぐに忘れていた。

 

自営業、水商売、コンパニオン

怪しい会社の事務。

この経歴から

萬里は何ができるのか?

自分は何をしたいのか?
この先どうなりたいのか?

全くわからなかったけど

生活はしていかなければならない
ひとまず手当たり次第

面接を受けまくろう!

 

それでも二ヶ月ほど決まらず、

やっと雇ってもらったのは
新規オープンのゲームや

CD.DVDを販売するお店

過酷な夜の仕事をしながらも

昼間の時給に毛が生えた程度しか
給料はもらえてなかったおかげで

どんな仕事でも

どんな時給でも頂ける給料はありがたい

と素直に思えた。

 

新しい仕事を初めて

四ヶ月後
人伝いに

あの美顔器の怪しい会社は

倒産したと聞いた

 

今更ながら思うけど

霊〇会はかなり

怪しい宗教団体で

たいした力は無かったな~

 

そして獣の臭い

生臭いニオイ
やはりあの建物自体が

悪い者たちの吹き溜まりであって、

絶対

私に何か憑いてた訳ではない!

 

だって辞めてからは

普通に過ごせたし

 

人を騙したり

陥れたり

マイナスな人の感情や想いが

積み重なった結果

あの状態だったんじゃないかな

 

逆結界と同じように

別の悪い物も引き寄せたりとか

 

でも、

武社長に悪意は感じられなかった

どれもこれも本当に良いもので、

良い事なんだと信じきっていた

 

一時的に金持ちにはなれたけど

武社長も

ある意味被害者なのかもしれない

 

もちろんポルシェの夢は叶わず

逆に買ってたら

もっと大変だったろうな・・・アセアセ

 

今だから分かる事がある

『蛇』は人の扱いによって

良くも悪くも作用する

 

ハッキリ言って

ここで関わった『蛇』は

良くない方の蛇

 

というか、

「人間が良くないものに

させてしまっていた」

が正しいかな。

 

現在の萬里が知る

実例などから判断すると

 

良くない方の蛇は

男と女の情念の象徴だったりして

刃傷沙汰の原因になる事もある

 

そうなると究極まで行けば

死人が出ることにもなる

 

萬里が辞めた後のこの会社は

事件に絡むような出来事や

武社長自身の夫婦関係で揉め事

などなどが

起こったと元社員から聞いた

 

死人は出ていないけど

誰か一人でも幸せになれたか?

と聞かれれば

誰も居なかったと思う

それと

やっぱり初めて嗅いだ

あの生臭いニオイは

『蛇』だったのではないか
とも考える

 

不思議に思うのは

あれから14~5年経った頃

事務所の建物を見た時は
2Fの事務所跡はずっと空家だけど、
1Fの焼き鳥屋は健在だった

繁盛はしてなかったけどね

 

今現在どうなっているのかは

全く知らない

もうあの辺り近づくことは

ないと思うし。

 

土地の問題なのか

人の問題なのか

蛇の問題なのか

 

どれも、未だに

答えは出ないまま。

 

まぁ、それほど興味もないんだけどね。

 

ヨシ!次行ってみよう手

 

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【第四の人生】28の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。良くんの後ろにいるやつ、まとめて面倒みます。

・カンくん→飲食店の社長さん。超元気モン、パフォーマンスと食のスペシャリスト。

・良くん→カンくんのお店のイケメンバイトくん。霊が何体居ようと屁でもない。

 

 

 

この兵隊さんの想いを乗せた

手紙をこの後どうするかって〜と

 

家族みんなに伝えますってことで

お焚き上げして天に昇らせます

 

兵隊さんには

「天に帰れば家族に

きっと会えますよ!」

って教えてあげる

 

今は何が何だか

わからないようだけど、

上官に気を遣って

行けない様子でもある

 

ていっても

上官自体ここには

いないんだけどね

 

良くんのことを

上官と勘違いしてるし

上官の前に出て顔の確認は

しきらんみたいだし

 

一応思い残しは汲み取ったので

この後どう動かすか

また頭を悩ます

 

う〜ん

 

タバコ、酒、盃

嗜む兵隊さんたちが見えた

 

よし、これだ!

 

萬里「良くん、

後ろにいる兵隊さんと

盃を交わしてくれんかね。

未成年だからお屠蘇みたいに

ちょっと舐めるだけでいいんで。」

 

良「はい、いいですよ。」

 

ワンカップの日本酒は

土地建物対応があるときは

持ち歩いている

 

お猪口に注いで

良くんにちょっと口をつけてもらい

残りを兵隊さんに差し出す

 

良くんの口から

「飲め!」と指示してもらい

兵隊さんにも飲ませる

 

これで上官との絆は深まった

信頼関係をさらに強いものにして

上官の命令として

事を成してもらう

 

次はタバコで一服した後に

天に帰ってもらおうかね

 

あ、良くん未成年だ・・・

 

萬里「最後にタバコを吸って

その煙と一緒に

天に帰ってもらおうかと

思うんだけど、良くん

煙草は吸えないよね?」

 

良「いや、吸いますよ〜。

大丈夫っす。」

 

これは秘密です

 

儀式のための煙草ですから

 

煙は上にしか昇らない

なので、煙と共に霊達を

天に昇らせるのが

お焚き上げの意味

 

それと同じで煙草の煙も

天に帰らせる手助けになる時がある

 

ちゃんと意味があるし

兵隊さんの楽しみの一つ

でもあったようです

 

現代では喫煙者は

肩身が狭いですけどねw

 

萬里「兵隊さん、

上官の命令です。

最後に煙草を一緒に吸ったら

煙と共に天に帰ってくださいね。」

 

兵隊「はい、わかりました。」

 

萬里「良くん、

了承を得たから

煙草少し蒸したら

天に帰りたまえ。って

心の中で言ってくれる?」

 

良「天に帰りたまえ。

ですね。」

 

良くんの一言で

兵隊さんは天に帰って行った

 

霊達は萬里を頼って

誰かを中継する事が

ほとんどだけど

 

時々、自分の知り合いだと

思って勘違いすることがある

そういう時って大体

背後からその人を見つけた時で

顔の確認をきちんとしていない

紛れもない人違い(笑)

 

萬里的にはウケるんだけど

実際、勘違いされて

憑いて来られちゃった

人にとっては傍迷惑だよね

 

幽霊も人間

勘違いや人違いは間違いなくある

というお話

 

脅かしてる訳じゃないですよ

よっぽどじゃない限り

無い話ですから

( ̄▽ ̄)

 

良くんは日頃の行いが悪いようで

その後間も無く

バイトは辞めてましたとさ

萬里は祈祷師【第一の人生】28の章

*登場人物*

・萬里←今は怪しい会社のアルバイトOL

・武社長←萬里の雇い主、怪しい会社の女社長(もうすぐベンツからポルシェに乗り換えるらしい)

・某宗教団体←

・幹部←某宗教団体・霊○会の中でも地位がありそうなおばちゃん

 

 

萬里はこの会社に来てから

ずっと違和感に苛まれている

ここへ通う限り

ソレに付きまとわれる気がして

ちょっと辛くなって来た

 

とうとう、体調の悪さと

これまでの不可解な現象について

武社長に話すことにしたよ

 

萬里「あの、私少し感が強いんで

私だけかもしれないんですけど

この事務所

なんだか獣の臭いがするんです・・・
それが何かはわかりませんが
ただ、ここに来ると

体調が悪くなって

ちょっと困っています。」

 

こんなこと言ったら

ずっとここで仕事して来た

武社長はきっといい気がしない

 

嫌な反応をされるのは

承知だったが、

意外にも、

武社長「早く言ってくれれば

よかったのに!
私が通っているところに

連れて行くよ
すごくいい人たちばかりだし、

私も霊が憑いてた事が

あったんだけど
そこへ行って

助けてもらったから!」

 

『へ?ゆう★私に憑いてんの冷や汗

それに、霊てそんな誰にでも

簡単に憑いちゃうのDocomo108

 

L.S時代に

ツル先生という悪坊主に

騙されたあの時のことを

すぐに思い出す

 

その後出会った

村さんに助けてもらえなかったら

どうなってたかわからない

 

武社長が言ってるところが

どんなところか分からんけども

なんか、そう簡単に

「お願いしまーす!」とも

言いづらい・・・

 

色々と不信に思ったので

聞いてみた

 

萬里「霊ってそんな簡単に

誰にでも憑くもんなんですか?

お金がかかるんでしょ?
私そういうのに通うほど

お金がありません。」

 

武社長「大丈夫、大丈夫!

お線香代と

自分と家族の名前が入った
御札の分と経本だけでいいから!

霊を祓ってもらって、

スッキリしたら大丈夫だって!

私も通い始めた頃は

業績良くなくて困ってた頃だったし、

負担があまりないから。」

 

『う~ん、悪坊主に

騙された後だしなぁ、
かと言って

鹿児島の村さんのところへは

遠くてしょっちゅうも行けないし

 

でも昔より、こういう系の問題と

縁が付いてきた気もする。

そんな簡単に霊に憑かれるもんなら

どこか頼れるところが

一つくらいは必要かもしれない。

近くで霊的なものを

解決してくれる所があれば

安心はできるもんなぁ』

 

私が気になっているのは

この事務所なんだけど、、

完全に

私に何か憑いてる

前提になっていた

 

悪坊主の余韻もまだあるのに

霊的なことに対する

免疫が付いたというか

そんなに大事な気が

しなくなっていたのかもしれない

 

この時、少し期待もあった。

弱っているときは

やはり藁にでもすがりたい

 

近々集会があるとのこと、

一人だとちょっと抵抗もあるし

ダーリンを付き合わせ

待ち合わせて行くことになった

 

そこは『霊〇会』という集まり
言わずと知れた某宗教団体から

分離した団体だった

 

経文は某宗教団体と

全く同じなんだけど

一つ違っていたのは

「蛇」を祀っていた事

 

誰でも簡単に入ってはいけない部屋に

お蛇様は祀られているらしい

 

めちゃビックリゆう★

こういうパターンは初めてだ

生き物を祀るっていうの

 

一連の儀式に参加させられる

経文を集まったみんなで唱え

順番に線香を立てたり

説法(?)を聞かされたり

 

一通り終えた後

個人個人で別室に連れてかれる

 

未だに何がどう作用するのか

要点が掴めないし

何が目的なのかも分からない

普通に仏教の教えに

基づいてる気もするし・・・

 

萬里には何かが憑いてるという

前提で連れてこられたはずだけど

いつ祓ってもらったの?!

本題のソレ不明

 

 

フツーの仏教なんだけど

「蛇」を崇拝するという違和感

 

事務所での生臭さを

萬里の鼻が思い出す。

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【第四の人生】27の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。兵隊さんを発見後、なんとか交渉を試みる。

・カンくん→飲食店の社長さん。良くんのことを心配して相談してきた。

・良くん→カンくんのお店のイケメンバイトくん。人違いされやすいタイプみたい。

 

 

萬里は兵隊さんに必死に話しかける

上官の命令しか聞けないとか

どんだけ忠実に戦ってきたんだろう

 

特攻隊が本当に自ら

命を捨てたかったのかというと

そうではないことを知っている

 

これまでも

特攻隊の兵隊さんと

接したことがないわけではない

 

結婚もしないまま、自分の

家族を築くこともできないまま

戦火に飛び込んでいく

若い兵隊さんたちは

 

最後に「おかあさーん!」と

叫ぶ人も多かった

 

自分が生まれ育った環境

育ててくれた両親

一緒に成長した兄弟

その家族のことを想いながら

お国のために

命を捧げていく

 

その時は

崇高なことだったのかもしれない

 

でも、現代では考えられない

 

国や誰かのために命を捧げる

その気持ちを

理解することはできないけど

家族を想う気持ちは理解できる

 

それは時代が違っても

みんな同じだと思う

 

良くんの後ろにいる兵隊さんも

上官の命令にしか

従えないということは

弱音や家族への想いを

口に出すことすら

許されなかったのかも

しれないと思った

 

色々思いを巡らせながら

何か喋り出すのを待っていた

 

兵隊「実は家族に当てた

手紙を送ることができないまま

戦闘機に乗ることに

なりまして・・・。」

 

なるほど

多分その頃の家族も

もう亡くなっていると

思われるが、その手紙を

送れなかったことが

思い残しなのか

 

その時の映像が

目の前に広がる

 

飛行機に乗る前に

握りしめた手紙を懐に仕舞い

大声で叫びながら

そのまま空へ散って行く

 

兵隊「この手紙を

家族に渡して欲しいんです。」

 

見た所

その時の手紙は持っていない

 

さぁ、この思い残し

どう対応したらいいんだろうか

家族も全員

生きているとは限らない

 

ん〜、困った

 

何をどうするか

悩んでいると

兵隊さんは自分で筆を取り

書くそぶりを見せた

 

あ!なるほど

代筆してあげればいいんだな

 

萬里が紙を取り出して

書く準備をすると

 

自動書記のように

スラスラと文章を書き始めた

 

その文章は細かく

覚えていないんだけど

 

家族に対する想いと

先に命を投げ出すことに

対しての謝罪

これからの家族への願い

 

最後に自分の名前を署名した

『松次郎』

 

なかなか霊の名前を

知ることってないんですよね

聞いても答えてくれない

パターンが多いので

 

名前を知れたのは貴重でした

親近感が湧きます

2019年5月5日(日)アナザーワールド:講座が始まります

それぞれテーマに沿って、実体験から学んだ知識の共有を目的として、毎日の生活の中で活かせる、皆さんに知っておいて欲しい内容を座学でまとめてお話しします♪(定員がございますので、お申し込みはお早めに。)
★日時:5月5日(日)15:00〜16:30 ★受講料:一講座/¥2,000(※事前にお申し込みお願いします。) ★開催場所:お申し込みの際に直接お伝えいたします。(福岡県久留米市内)

(公共機関のご利用が便利です。駐車場は近隣の駐車場をご利用ください。)

*LINE@萬道研究会に登録いただくと、講座・座談会共通のスタンプカードがあります、スタンプを貯めるとレアな『虎身守り』をプレゼントさせていただきます。 (LINE@萬道研究会ID:@idy0077o)

フェイスブック、LINEタイムライン、ブログ等で講座や座談会の感想や広告を投稿(シェア)していただいた方へは、ボーナスポイント(+1)を次回参加の際に付与いたします。 投稿した旨を萬道研究会メンバーへ申告(スクショやリンク)もしくは、メール・メッセージいただき確認ができた場合をその対象とさせていただきます。

萬道研究会〜お申込み・お問い合わせ〜 facebookイベント内のメッセージから直接、もしくは萬道研究会メールまで。 yorozudou.ken@gmail.com

*LINEトークのご利用は20:00~23:59の時間帯でご利用できます。

萬里は祈祷師【第一の人生】27の章

*登場人物*

・萬里←夜の世界から昼の世界へ羽ばたいた蝶。(まだ自分の能力の自覚なし)

・武社長←萬里スカウトに成功した美顔器・ダイヤ販売の女社長(旦那はホスト店経営)

・ダーリン←なんて呼んだこともないが、萬里の彼氏

 

 

武社長の会社、

初出勤で

初めて事務所に足を踏み入れる。

 

この事務所は

変わった形をしている。

二股に分かれた道路の真ん中、

中洲のような感じで

三角の形をしている土地に、

きれいにはめ込んだ形で三角の建物。

何に対してか

なんでかは分からないが

不安な気持ちに襲われる。

 

そんな雰囲気だけの言い訳で

拒否はできないし、

日曜以外は働きには出るという約束。

 

ちゃんと働きますよ〜♪

初日は、武社長が早めに来て

準備をしていた、

朝礼で萬里を紹介してくれるそうだ。

 

明日から、

萬里が一番に来ないといけないので

鍵もくれた。

 

萬里は事務所に入った瞬間から

違和感を感じていた。

 

なんか重たい空気と

朝なのに、晴れなのに

電気付いてんのに暗い。

 

そして、どこからか漂う

獣臭が鼻をついた、

萬里は獣のニオイを知っている。

瞬時に頭に浮かんだのは

『イノシシ』

 

なぜ、イノシシのニオイ

知ってるのかって?

萬里の父はサラリーマンなのだけど

趣味で猟をする、

仕留めた獲物を丸ごと持ち帰り

自宅で捌いたりもするので
生イノシシの臭いはよく知っている。

 

ーーこの意味のない殺生に

萬里は子供の時から

嫌悪感を抱いている。

それは家族みんな同じ。

 

この事務所、

変だなとは思いつつ。

職場だし、みんな

なんともなく過ごしてるようだし、

口に出して言うのは失礼だし、

萬里が我慢すればいいことて思った。

朝は掃除から始め、

コーヒーを煮出し
みんなが出勤するのを待つ

 

そして朝礼から、

それぞれの仕事へ散らばるのが

毎日のルーティー

 

萬里一人で掃除をしながら

いつも特に気になるところがある、

それはトイレ・・・

 

何が?て聞かれれば

何が!とは

ハッキリ伝えられない感覚

なんとなく

そのトイレは体に害を及ぼす

向きと形状を

しているような・・・気がしている

 

もちろん萬里はこの時点で

「風水」の

「ふ」の字も知らないよ。

 

ところが、それだけではなく

行くたびに気になることや、

おかしいなと思うことが

徐々に増え始める。

 

ニオイだけでなく

物音や気配とか

何かがシュッと通った

気がしたり・・・

 

真面目に通ううちに
徐々に体調がおかしくなり始めた

 

2週間ほど経った時

 

仕事帰る頃に

少し吐き気がしていた

 

変な汗が出て、

夜になっても吐き気は治らず

 

次の日の朝には、
めまいと吐き気に頭痛もプラス

体を起こすことできず

景色がグルグルと回るアセアセ

運転は無理ぽい

休みたいと思ったけど

現在事務所の鍵は

萬里しか持っていない

 

『朝だけでも行かないと

みんなが困る・・・』

ひとまず、

付き合いたてホヤホヤの

ダーリンを呼び出し
事務所まで運んでもらって

鍵だけ開けて、

社長へ電話し休むことをつたえた。

 

何をどう対処すればいいか分からんし、

吐き気はあっても

リバースすることはない。

 

頭痛とめまいで病院へいく

という考えがないから、

とりあえず

胃薬飲んで寝てよう。

 

自宅で寝ていると

数時間も経たないうちに

なんともなくなる・・・

今までにない身体の状態を

不思議に思った。

 

原因も特に思いつかないし

具合が悪くなりだしたのは

あの事務所にいる時

自宅ではなんともない

 

やはり

あの事務所には何かある・・・。

 

そういえば

三角の建物は良くないものの

吹き溜まりになると
聞いたことがあるような・・・

 

お休みして、

次の日は普通に出勤した

 

ここへ来てから

毎日毎日、

夜の街以上に体調が優れない

なんか、ダイレクトに

何かに影響を受けている気がしてならない

なんだか、獣臭にプラスで

生臭いニオイもする・・・

もうなにげに

社長に言ってみようかな

 

こういう話って

誰でも話していいもんだろうか?

普通変に思われないんだろうか?

 

「普通」がよく分からない女

萬里なのでした。

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【第四の人生】26の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。良くんの対応引き続きお送りします。

・カンくん→飲食店の社長さん。とにかく元気いい!

・良くん→カンくんのお店のイケメンバイト。たしか18歳。

 

 

目を凝らして

感じ取る気配が何者か?

どこにいるのか?

探してみる

 

おったーーー!!!

 

良くんの

うしろーーの方に

兵隊さん

((((;゚Д゚)))))))

 

映像が飛び込んでくる

日の丸の飛行機が見える

 

こ、これは!?

特攻隊?!

 

この子相当あちこち

ウロついてんだな・・・(。-_-。)

 

このあたりで

空軍といえばあそこ

 

萬里「良くん、

最近、太○洗町の方とか

行ったりしてない?」

 

良「しょっちゅう

行ってますよ!

彼女が太○洗なんで。」

 

なるほど〜〜〜!!

 

萬里「そこで兵隊さん

拾ってるみたい。」

 

良「兵隊っすか?」

 

軽いわぁ〜

 

二体も連れてて

なんともないこの顔

ある意味強靭な肉体

 

感が強いとか弱いとか関係なく

霊に憑かれても

全く気付かずに

体調にも影響なく

過ごせる人もいるんや

 

ちょっと遠目に見える

兵隊に話しかけてみる

 

萬里「オ〜イ!

兵隊さん!

何か思い残しがあるんですか?」

 

無視

 

( ̄(工) ̄)

 

このヤロウ

 

萬里「そこのあなた!

あなたのことよ!

この男の子についてきたあなた!」

 

兵隊「上官の命令にしか

従いません!」

 

( ̄(工) ̄)

 

なに?また人違い?

背中だけ見てついてきたパターン?

 

数歩下がって良くんを見てる

良くんを上官だと思ったのか

 

良くんはヒョロヒョロな体型

なんだけど

上官に見えたんだろうか?

あ、遠目だからわからんのか

 

萬里「とにかく

ちょっとこっち出てきてくれんかな?」

 

兵隊「上官より前に出ることは

許されません。」

 

あ、整列してるつもりなんね

 

萬里の言うことは

聞けないってことか

 

こりゃ、上官である

良くんに命令してもらわにゃ

ならんのか?!

 

萬里「良くん

ちょっとさ、

心の中でいいから

『萬里の言うことに従え』

って言ってもらえないかな?」

 

良「あ、はい。」

 

良「言いました。」

 

兵隊さん、やっとこっち向いた

 

萬里「この人はあなたの

上官ではないよ?

いつまでしがみついとくつもり?」

 

兵隊「そんな嘘は通用しません。」

 

萬里「いや、何で嘘言う

必要があるん?

あんたの勘違いで

この人が困ることになるから

ちょっと前に出て確認してみて。」

 

兵隊「上官より前には出ません。」

 

萬里「あーもう、

融通きかんのぉ〜。」

 

どうしようか

 

萬里「上官の命令にも

従えんのか?

今萬里の言うことに従えって

言われなかった?」

 

兵隊「はい、それが

命令なら聞きますが。」

 

萬里「命令なんだよ!

とにかく上官とは関係なく

あなたの話を聞きたいんよ!

何か思い残しがあるのなら

今言ってちょうだい!

上官とは萬里は対等に

話できるんやけんね!」

 

兵隊「はい、

実は・・・。」