バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第四の人生】69の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。高校生の時からの付き合いのグループがありまして。

・ヤマ→高校の時の同級生、演劇部出身。一緒にダンスグループ組んでました。

 

 

Mさん二次会は来てたんやね。

 

萬里「ヤマ直接話できた?」

 

ヤマ「うん、

お祝いの花もらった。」

 

萬里「花?花だけ?

お祝いのお包みは?

二次会の会費は?」

 

ヤマ「お包みは無し。

お酒飲めないから

すぐ帰るって言って

しばらく居たんだけど

会費も払ってないみたい。」

 

萬里「えええ!?

お包み持ってきた訳じゃ

なかったんや!?

披露宴欠席でも

二次会に来るってことは

お祝い渡すため

なんじゃないの?!

てか、なんかあったの?」

 

ヤマ「卒業後も

演劇関係で付き合いしてたけど、

なんだか「え?」と思う行動が

多かったりしてね。

引っ掻き回すような・・・。

自分が主役じゃないと

気が済まないようなこともあって

なんか少し

ギクシャクはしてたけど、

今回ので決定的に

もういいかな、と思えた。

元々お金に

ケチなところもあったし

まさか結婚式でまで

あんなだとは思ってなかった、

お祝い包むのが

嫌やったんかな、

って思ってしまうような

出来事やん?」

 

萬里「う〜ん、

そう思われても

しょうがない行動ではあるよね。

そんな人だったんやね。

まぁ、萬里は

元々付き合いないから

よく分からんけど。

ヤマも妊娠中やし

ストレスにならんように

しとかなんしね、

考えんようにしとき!」

 

てな感じで

それぞれ20代を過ごしていた

もちろん萬里は夜の蝶時代ですw

 

萬里も20代後半で再婚して

タニヤマ夫妻とも

山岳部や演劇部連中とも

会う機会が減ってきた頃

萬里はお役目を受け入れた

 

それぞれ子供も成長して

みんなで

ピクニックしに行こう!って

初めてじゃなかろうか?

健康的に昼間集まり

野外で弁当とか

 

その指定された場所が

久留米のランドマーク的

建造物がそびえ立つ

K町の古墳

の上の公園

 

(´⊙ω⊙`)

 

こ、ここは!!

神隠しも起こると言われる

いわく付きな場所で

萬里が供養のための仕込みを

しにきた場所だった

 

多分こんな理由がなければ

絶対に足を入れない公園

そう、

時々座談会でも話題にしてた

あの場所ですw

 

行く前から

体調悪くなるのわかってた

でも、ここは普通の顔して

とりあえず参加

 

高校生の時からの友達は

もうみんな中年になっている

 

付き合い長いし

萬里が実は祈祷師だってこと

話してみようかな・・・

とか考えたりもしていた

 

なんとなく

そういう霊的な話から

始めてみると

 

昔から萬里は

いじられキャラだったせいか

みんなで

バカにして笑い飛ばした

 

『あ、こういうのって

誰にでも言って

いいことじゃないんだ。

特に昔から萬里を

知ってる友達ほど

慎重に話さないと

引くやつらもいるんだな。』

 

そう思わされた日だった。

 

でも、萬里はもう祈祷師

変わることはない

 

それもこれも丸ごと

受け入れてくれない人達とは

できるだけ距離を置きたい

と思ってしまった

 

なんというか

すごくショックを受けたんよね

認めない人達といると

自分が全て否定されてるような

気持ちになってしまったわけよ

 

萬里は昔の萬里と

何も変わらないんだけど

周りからすれば

『宗教か?!』

『頭おかしくなったか?!』

そう思われてもしょうがない

 

別にこいつらが悪いわけではない

それは分かってるんだけど

この時はこの現実を

萬里が受け止められなかった

 

確か娘が3歳くらいの時かな

これ以来彼らとは

積極的に連絡取らなくなって

会うこともなく

今まで来てしまった