バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第四の人生】20の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。ナコちゃんという女の子の対応は長いこと続いてた。

・ナコちゃん→友達のママ友。病院に行かせたらうつ病だと診断されて通院してるはず?

 

 

ナコちゃんから連絡がある

 

萬里「あれから病院は

ちゃんと通ってる?」

 

ナコ「もう来なくて良い

って言われたんで

行ってないです。」

 

萬里「え?何回行ったの?!」

 

ナコ「2回です、3回目で

もう来なくても大丈夫ですよ

って言われたから行ってません。」

 

いや、これ絶対嘘だ

そんな数回でどうにかなる

状態ではなかったはず

 

まぁ、でも嘘にも付き合うよ

 

萬里「じゃ、もう

ナコちゃんは落ち着いたんやね?

家庭内でも問題なく過ごせてる?」

 

萬里が友達から家庭内のことを

聞いたってのは秘密

 

ナコ「それが・・・

離婚したいって言われてるんです。

私が病院へ行ってたせいもあるのか、

ナコはきっと病気だから

きちんと病院へ通えって。

私の頭がおかしいって

言うんです。」

 

萬里「それはナコちゃんのこと

心配してるんやろうと思うよ。

だから、もうちょっと病院は

通ったほうがいいと思う。

それで落ち着けば

離婚なんて言ったこと

後悔するかもしれんやん?」

 

ナコ「・・・。」

 

あとは夫婦の問題

 

その後ナコちゃんの報告では

病院を変えて職場も変えて

漢方でなんとか治療していく

ことにしたということだった

 

まぁ、何もしないよりは

何かしらできることをしていかないと

お父さんの心配が本当になってしまう

 

お父さんの心配の元に

なることくらいは

回避してもらわないと

いくら成仏してるとはいえ

浮かばれない

 

自殺者が地獄に落ちることはないし

転生できないこともない

自殺者が行くべき場所へ行って

また生まれ変わっても

自殺したくなるような出来事に

見舞われることになる

 

転生した時代で

自殺をしないことが課題となるので

次の世ではその課題を

頑張ってこなして欲しいものだ

 

それからナコちゃんからの

相談はなくなったけど

 

1年ほど経って

職場は快適だし

人間関係も問題なし

心も落ち着いて

今は不安もない

私元気にやれてます

 

って安心した

 

こうやって一人の人でも

数年単位で問題解決には

時間がかかったりもする

 

今、色々抱えてても

行動することで

良い方向に変わることもある

 

現在もナコちゃんは

その職場で頑張っている

お父さんの気持ちをきちんと

汲んであげたんだな〜と

思うと

萬里の役割もやっぱり

必要なことで大事なことだ

と改めて思う

 

『報われると思うな』

そう言われてきたけど、

そうでもないことも多いから

やっててよかった

と思う今日この頃・・・