バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第一の人生】62の章

*登場人物*

・萬里→今主婦だけど、今回は10代の頃の話の回想から

・K美→萬里中学の頃からの友人(萬の里の惠に書いてて一部では有名人なので、名前はこのままにしておくw)

 

 

萬里は

今までと変わりなく なにかの影響を受けて不調の日々 それが日常

 

萬里が中学の時 別のクラスだったにもかかわらず 突然仲良くなり、

別々の高校に行っても

しょっちゅう会っている

仲良しの友達が居た

彼女の名は『K美』

 

音楽の好みや

楽しいと思うこと、

価値観が一緒で 夜遊びや

あちこち出掛けるのも

いつも一緒だった

 

ただ、

K美と男の子の好み

だけは全く違っていた

 

中学の頃は

やはり男子は誰が良いとか 誰が誰と付き合っているとか  誰が誰に告ったとか、

恋愛話が一番盛り上がる時期でもある

萬里とK美に関しては

『怖い話』『不思議な話』も よくあがる話題

 

昔からK美は

好きな男子が

次から次に変わっていた

そして、なぜなのかは知らないが

中学在学中には

年齢的にカブらない 年上の先輩男子とも仲が良かった

可愛がってもらえることが

嬉しそうだった

 

K美は3姉妹の長女なので、

年上の男子はお兄さん みたいな憧れなんだろうなと思った

萬里も長女で

お兄ちゃんが欲しかったから その気持ちは良くわかる

 

K美「最近とっても

気になる男子がいるんだ 他のクラスの人なんだけど ヤンキーでもなく、

目立たなくもないけど

つるむ事もしない ちょっとワルな

『一匹狼』みたいな人♡」

 

K美の男子物色眼は

日々進化していた

 

萬里は小学生の時から

男友達が多く 仲良かった奴らはみんな

『ヤンキー』になってしまった よく言う『中学デビュー』

萬里は

特に興味がなかったので そいつらとの付き合いは

避けるようになっていた

萬里もどちらかというと

つるむのは好きじゃない

 

萬里の中で

特別視している友達は

毎朝一緒に登校する

親友と呼べる幼馴染が2人いるので

一生つるむとしたら

付かず離れず

心地よい距離を保ってくれる

その子達だけで良い

学校の中では一匹オオカミだけど

その分

どこのグループに入っても

仲良くできるし

めんどくさいと思えば

一人でいることができる

それを寂しいとも思わない

 

ただ、その場その時の状況を

楽しむことに長けているだけだ

 

好奇心や探究心、興味も多い

 

萬里「K美の好きな人見に行こうよ~」

 

K美、喜んで好き男子のクラスへ

萬里を連れってった

萬里は誰とでも

馴れ馴れしく話せるタイプだったので 普通に話しかけた

 

萬里「あんた彼女おると~?」

 

男子「いや、おらんけど、何?」

 

萬里「べつに~聞いてみただけ~ わかった~ありがとう~」

 

K美は隠れていたので、

好き男子は気付いていない ただ、男子は

変な女に話しかけられたと

思っていることだろう・・・

 

K美「萬里スゴイ!

私は恥ずかしくて話しかけきら~ん」

 

萬里「好きでも何でもない人には

話しかけきるくさ~ 取り持ってやるよ。 まずは3人で遊べるように

持ってって それからなにげに

告ったらいいやん。」

 

K美は満面の笑みで浮かれていた。

 

K美の好き男子に

ちょくちょく声をかけた

一緒に遊ぶところまで事は運んだ K美は『好き』とは言ってないが 遠まわしにそういう態度は示していたよう

 

仲良くなってK美は、

好き男子と2人で 会ったりもしていた 萬里は一応目的達成

 

あとは2人のこと 「よかったね」って 気を遣い別行動

 

そのうちK美は告白したらしい が 思いがけなく好き男子の口から 男子「萬里の事が好きなんで ごめんけど付き合えない。」 と断られた

萬里は特に好きではなかったけど K美の好き男子からの

アプローチが強くなってきたので たまに2人で遊んだ  

K美の好き男子は

金持ちのボンボンだった とにかく萬里への

プレゼント攻撃が凄かった が 中ボーの『付き合う』なんか こんなもんだろう

K美は特に何も言わず

次の男子に目が向いていた

 

根っからの

ハンター気質な萬里は

好き好き!と追われるより

自分が本当に好きになった人を 追うほうが性に合ってる 結局、萬里は

他の人と付き合うことになり K美の好き男子とは普通の友達

K美も同様かと思ってたら 好き男子といつの間にか

付き合いだしていた 「まぁ、叶ってよかったね。」

なんですけど、

長くは続かなかったみたいだ

 

それから

高校へ進みK美とは別々になったが 週末はほとんど一緒 そして自営をしていたK美の両親の店で K美はバイトを始めた

 

萬里はというと

やりたい事はなんでもやってみたい!

いろんな友達と遊びたい!

女同士のグズグズは嫌い!

男みたいな性格の女!

ダンサーとして活動!

(↑テレビやステージ、イベント、クラブ、ディスコ行けるとこはどこでも行くw)

生徒会長になって学校仕切りたい!

(↑女はダメと言われ副会長になった)

突拍子も無い事言う変わり者!

と言われ

やりたい放題楽しんでいた

 

元々

面倒くさがりなんで 年上の車持ちとしか

付き合いたくて 高校生同士の浮いた話は一切ない

 

やっぱりクラスの女子グループに

所属する事はなく

あちこちのクラスの女子との交流と

男子との会話が気を遣わず楽しかった

チャンスさえあれば 家を抜け出し、

夜の街へ

バスもない時間に

抜け出ていたので 中心街へ行くのも

その辺でナンパされた車を足にし お金も持たない萬里らは

知らない人にご飯も奢らせた

 

この頃

流行ってたアレですよ

『アッシー』『メッシー』

今考えるとだいぶ危険だけど

 

萬里の性格上

怖いもん知らず

 

この頃は

万札振って

タクシーを止める大人が存在する バブル全盛期

20歳になるかならないかの

男でも仕事をしている人は 皆、金回りが良かった 萬里らも随分いい思いをした バブル時代

 

バイトを始めたK美は 同じバイト仲間の

2つ年上の男

りお君と付き合い始めた

りお君も学生で

卒業したら一人暮らしをするそうだ

意外にも

りお君とK美の

お付き合いは続いていたが その間もK美は萬里と

夜遊びしてよくナンパをされた

 

ナンパしてくる2人組の男は

たいていが イケメンとブサメンのペア

萬里は正直

車持ってても

ナンパしてくるような男

には興味なかったので、

だいたい『お財布』感覚 今思えば

若かりし頃の萬里

ロクでもないやつだ。

 

K美に優先的に 遊ぶか断るか どっちの男がいいかを

選ばせていたんだけど

なぜか、イケメンは

萬里がいいから!と

K美の誘いを断っていた

 

まぁ、ナンパだし

こっちにある程度権限はあるが、

引っ掛かったのなら

向こうにも選ぶ権利が

無いわけでは無い

 

K美は

けしてブスではない 雰囲気は萬里と正反対 見た目は

小さくてムチッとしてて

色白で童顔の

どちらかというと

男ウケするタイプ

ただ、女にありがちな ヤキモチ焼きで

後引く重いタイプ

吐く言葉も

女独特のねっとりしたものが多い

 

K美は 「私が良いな。と思う人は

みんな萬里を選ぶ・・・」

 

ひがみっぽい事を

いつもつぶやいていた

 

なぜ急に10代の頃の話に飛んだのか? 疑問に思われているかと思います

 

ユカりと連絡が取れなくなって しばらく経った頃、

何年間も音信不通で 会っていなかったK美が

突然連絡をしてきたから

 

このK美が

これまた 萬里を20年以上

悩ませてきた人間だったのだ