バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第二の人生】13の章

*登場人物*

・萬里→主婦。本物能力者H氏に助けてもらえるようになったんだけど、何かが憑いてくる感覚が頻繁になりすぎてる気がする。

・H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)いつも何か含みのなる言い方で、ハッキリ答えてはくれない。

・サクヤさん→気導術の先生。萬里と同じマンションに住んで居る。ちょいちょい遊びに行ってる。

 

 

何か憑く→処理してもらう

→また何か拾う→処理してもらう

 

ひたすらこの繰り返し

 

萬里は度々サクヤさんちへ

行くようになった

 

サクヤさんちの帰りに拾ったヤツを

処理してもらった数日後

サクヤさんちへ遊びに行った際

H氏についての話を色々と聞かされた

 

サクヤさん「H氏は今

死ぬか生きるかの大変な

時期に来てて

身体がひどい状態やけん

ここんとこ時間が少しでも

あればウチに来て

身体診てるとよ。

 

今を乗り切れば寿命は

延ばせる。

そんな大きな山場にきてる

だから俺達は越えて

もらえるよう

今、みんなで

バックアップしているところ。」

 

何のことかよくわからないが

とにかく大変な時なんだと

いうことはわかる

 

そしてこの時H氏41

男の大厄に入っている

それも関係あるのかな?

 

萬里「サクヤさん、H氏の年齢も

関係あるんですか?大厄だし。」

 

サクヤさん「あぁ、

一般的にはそうよね。

でも、これは世間的な

厄の基準での話ではなくて

H氏の前世が

関わっている事だから

本人が越えるべき試練らしい。

だから、俺達にできる事は

ただ身体を少しでも

楽にしてあげる事しか

ないとよ。」

 

萬里「なんか、

とんでもない事態なんですね!?

やっと、対応してくれる人が現れたのに

まだ死なれちゃ困ります!」

 

もしかしたら

萬里と関わったからなのかな!?

 

なんにしろ

命にかかわる大変な時に

萬里のつまらんことで

手を煩わせるわけには

いかない

 

あまり効果は感じられないが

しばらくは

胸を3回叩くを実行して

凌いでみようと思う

 

それから数か月間

H氏と会うことはなかった

萬里も身体の治療には

行ってなかったが

サクヤさんと他愛もない

話をするだけで

特にH氏の事にも

触れず勉強会にも参加しなかった

 

もちろん

毎日身体がなんともない日はない。

 

H氏が山を越えた頃なのだろうか

サクヤさんから連絡があり

H氏が治療院の方で休日の日に

萬里と会いたいと言っているから

と呼び出しが来た

 

とりあえず

胸を3回叩くの効果を

感じられない事を言い

呼び出した理由を

本人に聞いた

 

H氏「そうですか~。

胸を叩いてもダメでしたか・・・。」

 

萬里「はい、他に方法は

ないんですか?」

 

Hさん「・・・。」

 

無いのか・・・

 

萬里「あのじゃあ、

今日萬里を呼んでお話が

あるって言ったのは

何でしょうか?」

 

H氏「すごく大事な事です。

どうしてもお伝えしなければ

いけないことがありまして・・・。」

 

なんだよこの緊張感

(;´д`)