バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第二の人生】17の章

*登場人物*

・萬里→普通の主婦のはずなんだけど・・・(;´д`)謎解きみたいな日々。

・H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)ここんとこ萬里に色々突きつける話ばっかしてる。

 

 

またH氏

頭ん中で

何か独自のストーリーが

繰り広げられてる

 

萬里「何が

わかったんですか?」

 

H氏「実は、

萬里ちゃんが憑れてる

霊の対応をする都度

背中の穴を

塞いでたんですが、

何度やっても

次会った時には

また開いてるんです。

 

その原因がわからなくて

ずっと考えてたんですが

今の萬里ちゃんの話を

聞いて答えが出ました。」

 

萬里「穴?

穴ってなんですか?」

 

H氏「人間はみんな

首の後ろに髪の毛の

太さくらいの小さな穴が

あるんです。

通常は髪の毛の直径くらい

なんですが

本人の気持ちが落ちたり

体調を崩した時などに

大きく広がるんですよ。

 

酷い人は

サッカーボールくらいまで

大きく穴が広がってた

例もありますが、

本当はそう簡単に

開くものではないんです。」

 

萬里「その穴が

萬里にも開いてたって事ですか?

その穴が開くと

どうなるんですか?」

 

H氏「この穴が

通常の大きさの時は

通常の状態で居られますが、

大きく開いてしまった場合

霊たちの出入り口に

なってしまいます。

という事は

世間で言う

憑く憑かれるとはまた違い

身体に入られる。

という表現になります。

単純に憑かれる場合と

入られるのでは

身体の影響も大きく変わります。

 

身体に入られると

その本人は急激に

弱ってしまいます

 

精神に異常をきたし

廃人同様になるか

早急に死に向かうことに

なりますね。」

 

萬里「はぁ?

じゃ、萬里の

身体の中に霊が

入り込んでたって事

ですか?」

 

H氏「はい。」

 

萬里「え?でも、

萬里、廃人になる兆しも

なかったし

死んでませんけど?」

 

H氏「そこが

通常のようにならない

ちゃんとした理由が

あるからなんですよ。」

 

萬里「理由?」

 

H氏「本来は

背中の穴が大きく広がることも

身体に入られる事も

絶対にあり得ないお方なのが

萬里ちゃん。

 

前世のお話をしましたが

そういう性質や気質は

そのまま持ってくるのです。

だから、なぜ背中の穴を

塞いでも塞いでも

開くのか?

理由がわからず

ずっと答えを探してました。

 

さすがですね

ここで答えを導いて

くださるとは。

萬里ちゃんから

お坊さんの話が

出てきて全てが

合致しました。」

 

萬里「と言っても

何年も前ですよ、

あの坊主と関わったのは。」

 

H氏「除霊を受けた。

いうその日に鈴を鳴らして

呪文を唱えられたと

おっしゃいましたよね?

どうもその時に

術をかけられてしまって

いたようです。

 

萬里ちゃんと会ってから

ずっと鈴の音が聞こえて

いたんです。」

 

あ~、なるほど。

そういうことか

やっぱあの坊主

悪どい・・・。