バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第二の人生】28の章

*登場人物*

・萬里→主人公の主婦。とにかく嗅覚が敏感で臭いなう。役目受け入れた途端の押し寄せ具合がハンパない(;´д`)

・H氏(おじじ)→リーマン能力者(おじじ)萬里に前世とお役目を伝えた人物。今萬里の導きを必死にやっている。

 

 

 

毎日とにかく臭い

ごはんも不味く感じる

臭すぎて眠れない日も続く

 

同時に

映像を視る事も止まない

寝ている時だけでなく

起きている時も

瞬間的に映像が広がる

なんとも表現しづらいが

肉眼で見るのとは

確実に違う感じ

 

でも、それでもまだ

夢や幻覚を見ているようで

萬里は視えているとは

思っていない

 

その映像には

度々自分の姿がある

 

これが自分の前世を

自分に視せられるという

ことなのかな?

 

万里の長城の中や

大人数の弟子たちを

引き連れて

死体の転がる大地を

弔いながらひたすら歩く

 

あ!そういえば前世の話しか

聞いてないが

前世のおばあさまも能力者だった

という事は

今世も萬里の血縁で同じような

人物が居たんじゃないの?

 

萬里の名前は『万里の長城』から

取って付けられた

 

名を付けたのは母方の祖父

小学生のころ

宿題で自分の名前の由来を

おうちの人に聞いてくると

いうものが出された

 

じいちゃんばあちゃん

父母みんなに聞いたが

誰も理由を知らない

 

萬里「なんで

誰もわからんと?

お母さんのじいちゃんが付けたなら

お母さんはなんか知らんと?

じいちゃんは

理由言ってなかったと?」

 

母方の祖父は

萬里が3歳の時に亡くなった

萬里は母にそっくりで

母は祖父にそっくり

母方には萬里と同じ年に生まれた

従兄弟が2人いる

 

萬里母的な見解

 

萬里母「あんたが

生まれた年に

日本と中国が仲良くなった

けんじゃない?」

 

大人になって知ったけど

萬里が生まれたのは

日中国交正常化』の年だ

 

萬里「だったら

日本人なのに

なんで『富士子』じゃないと?

なんで中国の名前やったと?

従兄弟2人共同じ年に生まれたのに

じいちゃんは、

なんで萬里だけ名前つけたと?」

 

萬里母「あ~、

じいちゃんが付けたけん

わからんもん。」

 

結局横から祖父母が

父方祖父母「萬里ちゃんが

生まれた時

丸丸しとったけん

萬里たい!」

 

え?無理やりぽくない?

と思ったけど

まぁ、これで発表の時

笑いが取れればいいや

とその時は

あまり気にしなかった

 

でも、今になって

ここにも何かヒントが

あったような気がしてきた・・・

 

もしかしたら

じいちゃん(母方)は

同じような能力を

持っていたのかも!?

 

萬里の名前を

わざわざ中国の象徴のような

名前にしたのは

萬里が生まれた時には

すでに

この世に生まれた役目や

前世を知っていたのかも?

 

でなけりゃ、

同じ年の従兄弟にも

名前つけてても

おかしくないはずだよね?!