【第二の人生】78の章
*登場人物*
・萬里→お話の主役は主婦でお役目持ち
・H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)
・理妃(りひ)ちゃん→新キャラは人見知り。H氏や萬里と同じような役目や能力を持っている。
・ちいさん→治療院の先生サクヤさんの奥様
こんな人見知りが
よ〜あり得ない声のかけ方
したわな〜?!て不思議に思う
まぁ、理妃ちゃんも
このタイミングだからこそ
何かを感じて行動したんだろう
という事は、やはり
萬里が治療院へ行く決心をし
足を向けH氏と出会い
役目を受け入れた流れと
同じように
理妃ちゃんも
何かに動かされたとしか
考えられない
理妃ちゃんは、
熊本出身なんだけど
嫁いで来て
久留米に住んでいる
驚いたのは校区も同じで
ウチの娘はまだ保育園児だけ
どこれから通う
小学校は一緒になる
理妃ちゃんの次女がウチの娘の
1つ下だ
人見知りと言うだけはある
口数は少ないし年下とは
思えない落ち着きがある
理妃ちゃんは
どんな説明を受けて
ここに呼ばれてきたのかわからない
今この場に居る意味がわかって
いないようにも見受けられる
謙虚さ満載で
活源会へ来ていた
ミナちゃんとは
比べものにならない
まだ特に会話はしていないけど
幅広い能力がある人だと感じた
萬里はすぐに彼女を
信頼できる人だと
思った
何を話すべきなのか詳細を
打ち合わせも何も
していなかったんだけど
萬里らの世界の話を
普段と変わらず
当たり前のように
話に盛り込んだ
理妃ちゃんはずっと
訳が分からない顔を
している『?』がいっぱい
出ていたので
それぞれ噛み砕いた説明は
していたが
初対面の人間が揃って
マンガのような不思議な話を
真顔でしていたら
通常は頭のおかしい人達だと
思うだろう
だけど理妃ちゃんは
無抵抗な様子
聞いた話を飲み込むのが
精一杯に見えた
終始目をクリクリさせて
話を聞いていた
そして、
流れるように話は本題に入り
有無を問う事も無く
H氏「一緒にがんばりましょう!」的な
雑な終了の仕方
『え?!この流れ?!
話がついた感じ?』と
思ったけど
なぜか理妃ちゃんは
『あ、は、はいがんばります!』
みたいな雰囲気になってる
これは受け入れ完了
という事なのだろうか?!
本当に萬里とは真逆の反応
真逆のタイプ
一通り萬里やH氏について
簡素化した話はしたので
なんとなくはどういう事態か
わかっているんだろう
よくよく思い出したら
理妃ちゃんも
それなりに
『いや、私は
そんな人間では・・・。』と
小さい抵抗していた気もするけど
3人から囲まれあの勢いで
喋られたら
ほぼ有無を言わさない状態よね
^^;
初対面のこの数時間で
どうやら不思議の世界への
理妃ちゃんの仲間入りは
完了したようだ
この後の理妃ちゃんと
H氏のやり取りは
よく知らないけど
確実に分かる事は
H氏のやるべきことは
山盛りに増えた。
ということだ
人を導くって大変だ~。
萬里「仲間が出来た!
でも萬里は
今まで長い時間かけても
本物の善の能力者って
H氏以外には1人くらいしか
出会ってきてないのに
なぜ今、
こんなに集結したんですかね?」
H氏「それだけ
私らのような人間が
必要とされる時代に
なったんでしょうね~。
それが、
いい事な訳ではないんですが
細々と草の根活動でも
やっていくことが大切ですから。
今ここでは私達3人ですが
同じように役目を
全うしてもらうために
サポートさせていただいている方が
他県にも数人いるんですよ。」
萬里「へぇ。どこですか?」
H氏「受け入れてもらいながらも
傍でサポートできてなくて
申し訳ないと思ってるんですけどね。
私が長崎に居る時に出会った女性も
同じように
今現在奮闘しておられます。」
萬里「そうなんですか?!
その方長崎ってことは
物凄く負担ありそうですね・・・。」
H氏「そうなんです。
元々は一緒にやってたんですが
まさか私が仕事で
久留米に来る事になるとは
思っていなかったんで
引き込んだにもかかわらず
無責任だと思われても
しょうがないんですけどね。
その子はメンタル的に少し
不安定さもあるので
長崎へ帰る時は
必ず会うようにしてますし
連絡もマメにとっていますよ、
原爆や洪水やほかにも
歴史上悲惨な過去が
多い土地でもあるので
本当に大変だと思います。」
なんか、
もっと言えない何かが
ありそうな話しの仕方
それはH氏の十八番でもある
またいつか、
この方の話しは聞くとしよう