バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

人口知能の行方

玉です。 AIやロボットの進化は、早ければ10年後、遅くても20年後には、医者の仕事まで行えるようになると言われています。 AIやロボットが、医者の仕事の8割程度を代替できることが、アメリカの実証実験で明らかになってきているからです。 患者の症状や個人データを入力すれば、AIが膨大なデータを瞬時に分析し、病名を特定したり適切な治療方法を導き出すそうです。 当然ながら、正確な診断に基づいて、薬の処方も的確とのこと。 福岡県久留米市の医療施設にも入っていますが、インテュイティブ・サージカル社が開発した「ダヴィンチ」という手術支援ロボット出てきています。 ダヴィンチを使えば、人ではできない精緻で複雑な動きができるため、経験が浅い医師でも短期間の練習によって困難な手術をこなすことができるようになるそうです。 さらに、仮想現実(VR)の技術力を取り入れることで、その技術は躍進的になるでしょう。 ネットの時代になり、AIが登場し、世界は一極支配ではなくなり、より「開かれた世界」になったかのように見えます。 しかしその実、「先に多数派をとった者」が世界を支配する側になっているように感じます。 先日、NHKの番組でも言われていましたが、IT革命は当初、自由競争を促進すると思われていました。 しかし、雨後の筍のように生まれたIT企業の大多数は淘汰され、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンといったグローバル企業の寡占状態になっています。 AIによって、それがさらに加速されるでしょう。 AIの教育・学習のためにはディープラーニング(深層学習、AIの急速な発展を支える技術)が必要で、それには膨大なビッグデータが不可欠となります。 ビッグデータを得ている企業とは、まさに、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンといった企業です。 未来の支配階級とは何か? このあたりに、ヒントが隠されていると思っています。 ただ… AIごときに支配されるのだけは、まっぴらごめんですので、もしもの時は毒杯をあおって、「悪法も法なり」と言います。