バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

いい意味での欲

玉です。

 

欲というと、煩悩と言われるように、悪いイメージがありますが、実は仏教では、良い意味での欲についても語られています。

 

それはズバリ、「人を救いたい」という欲です。

 

欲という言葉に悪いイメージがあるから違和感がありますが、要は「願い」とか「やりたいこと」に向けたエネルギーです。

 

仕事欲や自己実現欲求も、欲といえば欲。

 

悪い意味での欲や、抑制すべき欲は、自分のことだけに使うエネルギー。

 

逆に「人を救いたい」「困った人を助けたい」という欲は、人のためであり、公の心に基づいています。

 

もちろんこれは、救済に重きを置いた大乗仏教の流れから出てきた考え方ですが、釈迦時代にもあったと思います。

 

そうでなければ、これほどまでに長く人を救う宗教には発展しません。

 

人は、欲がありすぎてもダメだし、なさすぎてもダメです。

 

そのエネルギーの方向性を正しくすれば、欲は世の中のためになり得ます。