バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第三の人生】57の章

*登場人物*

・萬里→主婦でお役目持ち。はい、いつもの愚痴です・・・

・H氏(おじじ)→リーマン能力者(本物)『習うより慣れろ』職人のようなことしか言いません。

 

 

 

生きた人間の対応は

まだまだ自信が持てない 相談を受けている時に

コソコソッと 後ろから語りかけてくれれば もっと自信もって

答えられるのに

後ろの私からは

話しかけられても 怒られることが多く、

得意の聞き流し癖が治らない

 

実際、

対応するのは生きた人間より 死んだ人間の方が楽

少しの思い残しを

解消してあげれば いいだけだから

 

だけど生きた人間には

欲や念、卑屈さや やきもち、妬み嫉み

抱えるものが複雑すぎる

思うように導くということは 一生かかっても

無理かもしれない

 

となると この先どう

進めていけばいいのか?

H氏に聞いても毎度毎度 相変わらずな返事しか

返ってこない

 

H氏「萬里ちゃんが

思うようにやってください。」

 

萬里が思うようにやれば

ホントのところ すぐにキレる

導く人間として

向いているとは思えない

H氏は「前世の

萬里ちゃん(先代)は 同じ人の同じ悩みにでも 100回でも200回でも

繰り返し説いて おられましたよ。

根気強くやってください。」

 

仏の顔も三度まで

という言葉が ふさわしいのかどうか

分からんけど

3回以上同じ事を

言わされると イライラする

顔にも出るし

言葉もきつくなる

本当のところ

自分のやっていることが 何なのか?

能力を活用する方法は? そうすることが

人にどう作用するのか? こうすることで

結果どうなるのか?

全く理解できていない

とりあえず務めることで

慣れていくもの なのかもしれないけど 少しくらい理屈や解釈を

理解した上でやっていきたい

 

萬里「だれか教科書

持ってないかな~ 死んだじいちゃん

萬里のところに来て 教えてくれないかな~ 本物の先輩能力者に

会って話をしてみたいな~」

他力本願で

事を運べたらどれだけ楽だろう

 

「報われると思うな 感謝されると思うな 恨まれて当然と思え」

と度々言われてきたが 成果を認められることのない前提で 誰が頑張れるだろうか?

 

しかも

下手すれば恨まれるようなこと 人間なら誰しも

少しくらいは認めてもらいたい と思うはず、

萬里も間違いなく人間だ

できれば恨まれることなく

平和に付き合いをしたい

とか思ってる

 

この時の萬里は

いつも言われている言葉の 本質なんかまるで

分ってはいなかった・・・