バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第一の人生】53の章

*登場人物*

・萬里→まだなんの自覚もない主婦(叔父ちゃんの回復を願う)

・叔父ちゃん→大手飲料メーカーの役員(萬里叔母の夫)今、原因不明の病気と戦っている

・おみ→叔父ちゃん息子(萬里従兄弟の長男)

・あき→叔父ちゃん息子(萬里従兄弟の次男)

・村さん→萬里が一番信頼しているお方、鹿児島のサラリーマンだが裏の顔はすごい能力者(今まで会った中で一番力がある)

 

 

今、萬里は

叔父ちゃんの病気回復のため

原因を探るべく、

叔父ちゃんの家に

遊びに来たフリして

従兄弟たちと

家の中を密かに物色している

 

そこから村さんに電話をして

家の中を覗いてもらっている

 

電話の向こうの

村さんはいつもの沈黙から

小さく唸り声をあげる

村さん「う〜ん」

 

萬里「村さん、何ですか?!」

 

村さん「う〜ん、何か

先の尖ったものが

視えるんですけど

分かりますか?」

 

萬里は電話を持ったまま

長男おみと次男あきと

心当たりの

それらしき物を探し

周りを見回した

 

あき「萬里ちゃん、これは?」

 

あきが指差す方

今まで気付かなかったけど

お座敷に置いてある

ガラス戸棚の上に

動物の角が飾ってあった

 

萬里「なんか、動物の角

みたいなのはありますけど。

これは両側が尖ってますよ。」

 

村さん「いえ、

それではないですねぇ、

押入れとかかも

しれないですけど

暗い場所にあると思います。」

 

萬里「おみ!あき!

暗いところって!

パッと見て

わかるところじゃ

ないみたいよ!

なんか心当たりは?」

 

おみ・あき「ん〜。

なんか特徴とか分からんかな?」

 

萬里「村さん、

他に特徴は?」

 

村さん「光ってます!

暗いところで

光って見えますよ。

先の尖った光る物

が二つ視えます。

何かあるでしょうか?」

 

萬里「おみ!

光る尖った物が

二つだってよ!

なんか心当たりは?」

 

おみとあきは

顔を見合わせている

 

ん?

 

おみ「あエクステンション

もしかしてアレかな・・・」

 

萬里「なに?何かあったDocomo108

 

あき「あエクステンション

 

おみ・あき「刀びっくり

 

萬里「はゆう★Docomo108

Docomo108そんな物があるとDocomo108

む、村さん!

刀があるらしいですアセアセ

 

村さん「それは二つ

あるんでしょうかね?」

 

おみ「あ!あるエクステンション

ウチには一つだけど

元々『兄弟刀』で

一つは父さんの弟が持ってる!」

 

萬里「村さん!らしいですよ!」

 

村さん「あ〜、

それで間違い無いですね〜。

背景までは

今分からないですが

ひとまずそれを探し出して

また連絡をください。」

 

萬里「分かりました!

ありがとうございます!」

 

なになに!?

普通の家庭に刀って

普通にあるもんなの?

 

萬里は

銃やライフルは

身近にあったけど

刀とか時代劇の中でしか

見た事なぁいゆう★

 

しかも『兄弟刀』って

なに?なんなの?!

 

あき「萬里ちゃん

覚えてない?

建て直す前の家の時

城じいちゃんが

床の間に飾ってたヤツ」

 

萬里「あ!なんか大事そうに

飾ってあったのは

覚えてるけど

それが刀だったかどうかは

知らないちゅん

それ本物だったん?

だとしたら、小さい子供達が

いる家で飾っておくのって

危なくない?!」

 

おみ「あれ、本物の

日本刀だったんよ!

絶対触るな!って

厳しく言われてた!」

 

萬里「言われたところで

あんたら悪ガキ三人が

触らんってことはなかったやろ?

そんな物がいつも遊んでた

床の間にあったとか

ビックリ!!」

 

おみ「いやそれがね、

確かに俺たちが

すんなり言うこと聞く訳

ないんやけど。

今考えると、あれだけは

触っちゃいかんと思っとって

触ったことない。

よく考えたら不思議・・・。」

 

あき「そういえば、

城じいちゃんが

死んでから見なくなったよね?

どこにしまいこんだんかな?」

 

萬里「さすがに、

押入れとかではないだろ?」

 

あき「倉庫!

見てみようか!」

 

この家は元々

「離れ」や「蔵」がある

大きなお屋敷だった

 

萬里が小学生くらいの時

だったかな?

新しく家を立て直して

様相がすっかり

変わってしまっていた

 

その時、

蔵にしまってた物は

新しく作った倉庫の二階に

全て置いてあった

 

本当にテレビで見るような

大きな葛籠や

高価そうな素材の箪笥

 

外観は現代の倉庫なんだけど

時代劇の庄屋さんの蔵の中みたい

 

立て直した時に

移動してから

ほぼ手をつけてない状態らしい

 

なので、そこに何があるのかを

この家の住人でさえ

知らないみたい

 

「刀」・・・

本物を見てみたい気はする

怖い気もする・・・

 

だって、もしかしたら

叔父ちゃんの病気の

原因かもしれないんだよ?

 

ってことは、絶対

良い物なはずないし

触っても大丈夫なものなのか?

も分からんし怖い!

怖い!けど

探さなきゃ!

 

目的(探す物)は定まった

色んなものが入り混じって

仕舞ってある中で

それらしき物を

ひたすら探すけど

どんな状態で納めてるのかが

分からず

 

この日は諦めて

捜索は三兄弟に任せて

帰った

 

後日

おみ「萬里ちゃん!

見つかったよ!

でも、引っ張り出して

その辺に置いとける物ではないから

そのまま分かる場所に仕舞ってる!」

 

おぉ!ついに見つかった!

早速萬里は向かう車

 

萬里「見せて見せてエクステンション

 

倉庫にいき

おみが葛籠の蓋を開けて

すごく汚れた布を取り出した

 

萬里「これ何?」

 

おみ「なんだか分からんけど

丁寧にこれに包まれてた。

開いて見たところ

漁船についてる

大漁旗』みたいなんやけど

ウチ漁師関係ではないし

なんやろか?て感じ」

 

その布で何重にも包まれた

それを丁寧に開いていくと

出てきたのは

きちんと鞘に収まった

『日本刀』

 

おおおぉゆう★

 

ドキドキする

 

萬里「これ抜いちゃっても

いいもんだろうか?」

 

おみ「萬里ちゃん来るまで

そのままにしとこうと思って

俺たちは抜いてないよ。」

 

萬里「怖い〜

でも、確認はしとかないとね〜ゆう★

ヨシッエクステンション

おみ!長男やし

とりあえず

お前が抜け手

 

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