バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第一の人生】64の章

*登場人物*

・萬里→一応主人公。しばらくは昔話が続く(この章に描く時代、萬里は1度目の結婚中)

・K美→萬里中学の時からの友人(女特有のマイナス性質をたっぷり持っているタイプ)

・りお君→K美の彼氏(K美とバイト先で出会い、お付き合いしている)

 

 

K美とりお君は親も公認

お付き合いは続き、

高校卒業後 2人は同棲し始めた

K美は親のコネで

某有名化粧品会社の

美容部員になった

 

萬里は卒業後

すぐに結婚して出産 お互い全く違う生活になり 遊ぶ回数は少なくなった

 

K美はりお君と同棲して このまま

結婚まで進めたい程の

気持ちを持っている

と言っていた

萬里が結婚し

子供を産んだことで

自分も子供が欲しい と思うようになったんだとか

 

それからK美はりお君と

うまくいってたようで

幸せな時は

萬里に一切連絡をしてこない

 

数ヶ月経った頃 K美から電話が

K美「ちょっと

相談したいことがあるけん 家に来てくれんかな・・・」

 

萬里には小さい子供がいる

萬里「あ~、すぐは行けんけど 行けそうな日わかったら

こっちから電話しようか?」

 

K美「いや、

りおがいない時がいいけん またこっちから連絡する。」

 

何度かやり取り後の

ある日の夜 K美とりお君が同棲している

アパートへ初めて行った

そこは『山川町』

 

雨が降っていたせいか分からないが 穴の中にいるように

とにかく暗い

 

そして

造りの悪さもあり湿気がひどく 家中ジメジメして、

部屋の隅はところどころ カビてる

湿気がすごいので

部屋干しは

まず乾かないらしい

 

萬里「あんた、なんか

すごい所に住んでるね、 なんか怖いやつとか

出てきそうな所やん・・・」

 

K美「うん・・・。

ここが初めての 2人の愛の巣だったのに・・・」

 

なんだろう、

この乙女なセリフ ちょっと気持ち悪い・・・

 

萬里「で、話はなんやった?」

 

K美「りおが浮気してるみたいなんだ・・・」

 

萬里「え?なんでそう思った?」

 

K美「りおは

平日休みの日があったり 私が実家に帰って

留守にしたりするんやけど どうもそういう時に

女が来てる形跡がある・・・」

 

萬里「どんなこと?」

 

K美「コップに

口紅付いてたり シャンプーが減ってたり、

布団が乱れてたり」

 

萬里「それ、りお君に聞いたん?」

 

K美「うん、

聞いたけど知らないって言い張る」

 

萬里「で、どうしたん?」

 

K美「実家に泊まるって

嘘ついて張ってたら 案の定、女が家に入ってった」

 

萬里「あんた!

そんな事までしたと!?」

 

K美「だって証拠掴みたいし どんな女か見てやろうと思って」

 

萬里「で、発見した後どうしたん?」

 

K美「しばらく待って

電気が消えた時に家に入った。」

 

萬里「え~?!そこまでDocomo108

それって一番見たくない

場面じゃないと?」

 

K美「でも悔しいし、

嘘つかれたら 現場押さえるしかないやん」

 

萬里「ちょっとキツいね・・・。 でも、言うたらあんたも

十分浮気してるやん」

 

K美「それは身体だけ!

気持ちはりおにあるもん!」

 

非常に都合が良いふふっ。

 

この会話には、

自分の都合の良いように 省くところ省いてしか

言ってない気がした

『私は悲劇のヒロインよ』みたいな

 

萬里「で、実際見たのは

そういう現場やったと?」

 

K美「うん、完璧に脱いでた・・・」

 

萬里「で、あんたどうしたと?」

 

K美「その女殺してやる!

て言った。 だって私より地味で、

別に可愛くもないし 私の何があの女に

負けてるのかわからん。 私がどれだけりおのことを

好きか見せてやろうと思うのと、

パニックで何が何だか

わからんようになって。」

 

自分がそう

事を運んだと思うのだが・・・

 

萬里「そのあと

りお君はなんて言ったん?」

 

K美「それが、りおは

あの女と

一緒に居る時の方が安らげる。

お前みたいにヤキモチ焼きで 重たい女はもうウンザリだから 出て行けって・・・」

 

う~ん、

なんとなく

りお君の気持ちわかるぅ矢印上

 

その後、りお君とは何度か

K美抜きで話したり 相談を受けたりしていた

りお君はK美の男遊びを疑っていた。

 

K美は自分のことは棚に上げ りお君が他の女と視線を合わせたり 話をすると泣き喚き、

りお君を責め立てる

そして

自殺をほのめかす事もあり 何度もなだめ続けることに疲れ、 がんじがらめでかなりキツい・・・と

 

萬里が思ってた以上の

ウザ子だったふふっ。