バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

【第一の人生】最後の章

*登場人物*

・萬里→心身の不具合をどうにか治したい

・サクヤさん→萬里最後の治療と思って駆け込んだ治療院の先生

 

 

あ、なんか

偉そうなこと言っちゃった

サクヤさん

気を悪くしてないかな?

でも、お金払うんだし

これくらいハッパかけないと

今後を考えられないもんな

 

やっぱり実際会って話してても

この先生

サクヤさんの雰囲気は 霊の存在を否定しない気がする

 

なぜ、萬里の身体が こんな状態なのか

なぜ、普通の治療では 改善しないのか

可能性ではあるけど

霊的な影響の要素もあること

全てを話した

 

普通の人が普通に聞けば 完全に頭のおかしい人の話

常に自分の傍に 何かが居る気配がすること

 

リアルな夢ばかり見て 熟睡できないこと

寝ようとしても なんだかわからない 騒がしさで 神経がピリピリして いつまでも寝付けないこと

心療内科へ行ったけど 正常だったこと

気のせいだと思うけど 何か見えたり聞こえたような 気がいつもすること

 

過呼吸をはじめとして 震えや冷や汗、しびれ 熱、下痢

代わる代わる

いろんな症状が出ること

色々なパターンの 耳鳴りが発作的に起こること

あらゆる不調が常にあること

 

かつて 霊能者や気功師

坊さんに騙されたこと

 

鹿児島にお世話に なってる方が居るけど しょっちゅうは行けないので 萬里の住んでいる市内や

近郊で能力のある方が 居る所を探そうかと

思っていること

 

そして

自分で何とかできれば 誰かの手を煩わせる事も 時間を割いてもらう事も しなくてよくなるから

自分でなんとかする方法を 教えてくれる人を探したい

と思っていること

 

身体だけでなく たぶん頭の中も すごく疲れてると思う

ってこと

 

サクヤさん

治療を進めながら

何かを考えている様子

 

サクヤさん「強制では

ないんだけどね、 もしよかったら 自分の知り合いに そういう人がいるんで 会ってみますか?

その方は普段

サラリーマンなので 日にちが合えば。

なんですけど。」

 

萬里「え?

そんな方が

いらっしゃるんですか?

萬里はいつでも大丈夫です! とりあえず、

会わせて下さい! 萬里、会えばその人が 本物かニセモノかは

わかりますから。 それ次第で、

また今後を考えます。」

 

偶然にも、 萬里の治療後の予約は 入ってなかったらしく

治療が終わってからも そういう不思議な世界

についての話を

サクヤさんと、

ひたすら3時間ほど話していた

 

馴れ馴れしい萬里は

最初から先生とは呼ばず サクヤさんと呼んでいた

聞くところによると

サクヤさんの奥さんも感が強く 今は九星気学

勉強をしているとか

 

九星気学って何?

実は萬里それもよく知らないちゅん

 

サクヤさん「月に2回 ここで、氣の勉強会も してるから一度来てみたら? これから紹介しようと

思ってる方の休みが 第2・4土曜日と日曜日なので それに合わせて 土曜日の夜にやってますよ。

自分で氣を操れるように なれば身体の不調も 自分で緩和できるように なるかもよ。」

 

萬里「あ~、そうですよね~」

 

氣の教室は 以前沖縄で体験している

たしかに 今日の治療では 今まで感じたことのない感覚で これが『氣』というものか?!

という感触も分かったが

やはり その『力がある人』に会って

どういうもんか見てみないと 氣の教室も すぐに『行きます!』

とは言えない。

 

今までこんな話を

まともに聞いてくれる人が 居なかったから、 今日は溜め込んでいた 不思議で解決できなかった事 を吐き出したので

良しとしよう。

 

治療後の身体は

そう大きな変化はないが

話をした事と

氣を感じ取れた事で

緩和されたような

気にはなってる

 

萬里はここまで色んな事に 時間をかけてきた。

 

その力のある方と いつ会えるかわからない日を 待つことくらい 多少時間がかかったとしても なんてことない

 

村さん以降

初めて遭遇する能力者

どんな人なんだろうonpu03

 

【第二の人生】1の章へつづく