バンリの箱庭

あの世とこの世とその狭間:萬道研究会

萬里は祈祷師【第一の人生】9の章

『夜の街は念が渦巻く

死者のふき溜まり。』

 

22歳『アンナ』という女として

夜の世界でデビュー。

 

母として
子を育てるために

「強くなければいけない」と

力みながら。
 

それまでの萬里は、

目立つ方ではあったけど

どちらかというと

平和主義。

 

我慢をすることが美徳と

思っていたので(←母がそんな人だった)

小言や喧嘩になるような事は一切言わず

口喧嘩になると

黙って堪えるタイプだった。

 

でも、やっぱり人間って

必ず我慢には限界がくる。

母を見本としていたものですから(←長年のDV被害者)

そうするべきだと

思い込んでいたけど、

根本的な性格も左右するのだろう

萬里は何十年も堪えることは無理です。

 

言うべきことは

小出しに言わないと損。

そんな意識に変化していた。

 

なんでかって言うと、

家を出ようと思ったキッカケがね、

不満と我慢が爆発しちゃって

旦那の

寝込みを襲っちゃったのよね。

(↑バイオレンス系)

 

まぁ、力で男に敵うわけなくて

ソッコー押さえ込まれたんだけどね。

子供のためにも

自分のためにも

大事に至らなくて良かったわ。

 

そんなこんなで

自分に正直に!何事も腹に抱えないぞ!と

思うあまり

夜の街では、

誰もが尖ってると

口にするほど

気が短く、喧嘩っ早くて、

曲がった事を許さない

勢いのある私になっていった。

 

実は、車中生活中に

人生初のインフルエンザにかかってしまい

死ぬかと思いました。

 

当時はタミフルリレンザなんてものはなく

風邪に対応した薬しかなくて

インフルエンザで入院する人は

わりと当たり前のような感じでした。

 

こんななったら、

普通は実家に帰ると思うでしょ?

ところが頑固で意地っ張りの萬里は

帰りません。

知り合って間もない友達のご好意で

彼女の実家で寝込ませていただきましたw

3歳の子供連れて

車中で闘病は

さすがに見過ごせないですよね・・・。

 

この友達は一緒に

夜の世界に飛び込んだ子でした。

彼女のご両親の協力で、

部屋を借りることができて

しばらくは彼女と共同生活。

 

家財道具は何一つないので、

夫の留守を狙って

元々住んで居たところから

徐々に運び出しました。

やっとお布団で寝れる生活です。

ま、長くは続かなかったけど・・・。

 

夜の街は

女の汚さ、

男の弱さや

愚痴・僻み・妬み・嫉み
嘘と男女の情念と

マイナスエネルギーにまみれた世界で、
普通に生きてれば

おそらく関わることもない

堅気ではない方達と

渡り合うこともある。

とにかく自分を保つことに必死。

 

この頃から

それまでとは比べ物にならない
身体の異常が始まる。

 

仕事は、

吐きながら飲むこと

時々は血も吐いた。

不眠症過換気症候群

あらゆる内臓疾患
食べていくために

酷使して働き続ける
それが当たり前だと信じて。

自分に言い聞かせ励ましながら。

 

そして、

自分の周りに

現実の目の前にいる人間以外の何かがいる
ということに気づき始めたのがこの頃。

『霊感が強い』『霊が見える』

という噂の「ナギ」という女の子も

仕事仲間に現れ(ナギは筋金入りの元ヤン)
テレビでしか見たことのない

目に見えない世界の
不思議な話に触れ始めたのです。

 

自分が感じること、

違和感や気配がなんなのか
いろんなことを話す相手が

この世界でできました。

 

この時期

前夫を含め

3人の男性とお付き合いした、
その3人全ての男性から

後遺症が残るほどのDVを受ける。

 

でも、自分に起こる悪い出来事が

必ずしも誰かのせい
何かのせいとは思わず

自分の問題として受け取るように

努めていた。

自分なりに

自分の力で解決するための努力は怠らずに

前に進んできたつもり。

全ては経験だ!と思いながらね。

 

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